わだちの軌跡(1)

ヒラヤマ アキヒト

山田さんたちが結成した愛知県重度障害者の生活をよくする会から生まれたわだち作業所(現、わだちコンピュータハウス)。この存在は単に障害のある人たちに就労機会を与えたのでなく、彼らたちのレベルアップを図った。そこで、12年働いた私がその生い立ちや魅力について語る。

キーワード:就労、障害のある人たち、社会運動

1.はじめに

AJU自立の家(以下、「自立の家」と略す。)のスタッフを辞めて、5年。この間、先人たちや障害のある人たちの運動に関する事を手記にまとめたり、山田さんたちに聞いたり、あるいは「自立を選んだ障害者たち」を何度も読み返して、先人たちがやってきたことを振り返っている。

また、「障害のある人たちの就労に関する特別研究委員会」を仲間と立ち上げたり、共同連に関わったりして、「障害のある人たちの労働」について研究している。

そうすると、若き日に働いていたわだちコンピュータハウス(以下「わだち」と略す。)は、実に魅力的であることを気がついた。その「魅力」について書く。

つづく

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