くれよんBOXは、障害者やその仲間が集まって、地域で暮らす障害者に役立つ福祉情報の提供、バリアフリー調査等を行っている団体です。この度、独立行政法人福祉医療機構(高齢者・障害者福祉基金)の助成を受けて、名古屋市全域「車いすでも通院できる診療所マップ」作成事業を実施することになりました。
 障害者、高齢者を取り巻く状況は、ここ数年でめざましく変化してきました。障害の種類、状態にかかわらず、誰もが地域で自分らしく暮らしていけるように、「施設から在宅へ」の転換が図られています。障害者への支援もこれまでの措置制度に替わり障害者自らがサービスを選択し契約する支援費制度となり、一人暮らしを始める障害者もどんどん増えてきています。
 重度の障害者や高齢者が地域で安心して暮らすには、生活にかかわる様々なことについて考えていく必要があります。とりわけ、身体のこと、風邪や腹痛など急病になった場合を考えると、不安は大きなものになるのではないでしょうか? 自分の住む町に「かかりつけ医」を持つことは地域で安心して暮らす大切な要素のひとつだと思います。
 日頃、車いすを利用する私たちは遠くて不便でも大病院を利用してしまいがちですが、本来大病院は高度な治療が必要な場合に利用すべき専門機関です。しかし近所に診療所があっても、「車いすで入ることはできるだろうか?」、「医師や看護師の対応はどうだろうか?」といったことが気がかりとなり、躊躇してしまうのです。
 この事業は、地域で暮らす誰もが「かかりつけ医」を持つこと、持とうとする意識を高めること、安心して暮らせる環境づくりに貢献することが目的です。
 また冊子を各区役所・福祉施設等に配布する他、私たちが運営しているホームページで、より詳細な情報を公開しています。

 マップ作成にあたって、アンケート及び調査にご協力いただきました診療所の先生方、関係者各位様に心より感謝し、厚くお礼申し上げます。

2004年3月   
くれよんBOX


◆調査するにあたり、事前調査として名古屋市医師会に登録されている内科のある診療所895件へ趣旨説明と協力のお願い、建物についてのアンケートを郵送しました。215件の回答があり、玄関から診察室までに段差のない、かかりつけ医として受診可能な診療所143件に現地調査への協力をお願いし、お忙しい中、取材に応じていただいた87件を調査し、ここに掲載しました。

◆現地調査は、2003年7月〜10月、車いす利用者が各診療所へ出向き、建物内外の調査とともに先生のお話も伺ってきました。

◆掲載した診療所は、必ずしもすべてが建物の構造上バリアフリーというわけではありませんが、人としての接し方、対応がバリアを補ってくれるものと確信しています。目に見えない心のバリアをできるだけなくそうとして下さる先生方の診療所です。


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